池江選手の目線 |
池江選手の50m自由形のレースを見ての感想です。
https://www.youtube.com/watch?v=I3UY_UH4b9E
泳いでいる時の目線は、わりと下(プール底)の方を見ていますね。
真下を見ているという感じではありませんが、わりかし下を見ています。
彼女は、この辺りに目線を置くことが自然なようです。
このあたりの目線が、彼女には合っている。
下を見ることで、肩の可動域が広がり、スムーズに腕が回転しているように感じます。
また、入水ポイントもより遠くになりやすく、大きなフォーム作りに起因しています。
さらに、体全体が平らになりやすく、より抵抗の少ない姿勢が実現しているようです。
でも、だからと言って、短絡的にこの「目線だけを真似ない」ように。
そして、教えないように。
池江選手はこの「目線」について、決してコーチから教わっていないと思います。
教わっていないから、一番自然なところに落ち着いた。
このように自然に体得していくのがいいと思います。
「目線」に関しては。
「教えなければならないこと」と「教えてはいけないこと」があります。
前者はそんなに多くありません。
が、後者はたくさんあります。
目線については、明らかに後者だと思います。
この「教えなければならないこと」と「教えてはならないこと」、この見極めができるコーチになりましょう。